みなさん、こんにちは。いろはです。
岡本太郎さん(以下敬称略)は、日本の芸術家の中で、私が最も好きで、尊敬している画家です。
今日は、その岡本太郎の言葉です。
1、自分の中に毒を持て
1、“情熱”を覚える本当の道は何か
岡本太郎は、素晴らしい絵画や彫刻作品を創りました。
それと同時に、数々の著作でも有名です。
今日は、その中から特に『自分の中に毒を持て』を読んでみましょう。
さて、みなさんは、本当の自分を貫いて生きているでしょうか。
それについて岡本太郎は、次のようにいいます。
『容易な生き方をしたいときは、そんな自分を敵だと思って闘うんだ。
(中略)結果が悪くでも、自分は筋をつらぬいたんだと思えば、これほど爽やかなことはない。』
先進国であっても毎日、何かに情熱を持って生きていない人は多いようです。
ただ生活のためにだけを考えて、日々を過ごしているのではないでしょうか。
人間は誰しも失敗を恐れる気持ちがありますね。

2、無目的に自分をひろげていく
だから、本当はやりたいことをいつの間にか諦めてしまっている人が多いようです。
『一方はいわばすでに馴れた、見通しのついた道だ。安全だ。一方は何か危険を感じる。もしその方に行けば、自分はいったいどうなってしまうか。不安なのだ。しかし惹かれる。本当はそちらの方が情熱を覚える本当の道なのだが、迷う。まことに悲劇の岐路。』
そう、惹かれる道に進むのは不安なのです。
でもそれが本当に情熱を傾けていける道なのかもしれないですね。
『与えられた枠からはみ出して、いわば無目的的に自分をひろげていくとすれば、その先は真暗な未知、最も危険な状況に落ち込むことを覚悟しなければならない。』
自分の気持ちを裏切らないで、あとあと後悔しないためには、覚悟が必要なのです。
2、挑戦するか、諦めるか
1、挑戦した上での不成功者
みなさんは、自分の情熱を持てる何かに、〈挑戦〉しようとしていますか?
それが大きければ大きいほど、困難であればあるほど、最初から諦めてしまってしまう場合がほとんどですね。
でも、岡本太郎はいいます。
『挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。』

『それに、人間にとって成功とはいったい何だろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。』
失敗に終わっても、真剣に挑戦することに意味があるのですね。
2、純粋に生きると危機感が増える
『生涯を通じて、瞬間瞬間の「危険に賭ける」のが真の人間のあり方だと思うのだ。』
純粋に生きることは、危険が伴うことなのですね!
『たとえみんながイエス、イエスと言っていても、自分が本当にノーだと思ったら、ノーと発言することだ。(中略)純粋に強烈に生きようとすればするほど、社会のはね返しは強く、危機感は瞬間瞬間に鋭く、目の前にたちあらわれるのだ。』
自分に純粋に生きようとすればするほど、危険であり、危機感があらわれるといいます。

3、自分の正しいと思ったことを明朗に進む
自分の本当に望む道に進んでいくことは、困難であり難しい場合が多い。
では、どうすれば良いか。
『ぼくはこういう制約の多いところでこそ自分のしたいことをするのが本当の行動になると思う。むしろ社会や周囲の全部が否定的であればあるほど行動を起こす。』
制約の多いところでこそ、前につき進め、といいます。

『自分の正しいと思ったことを、平気で明朗に表わす。そうすれば、どんなに制約のあるところでも、みんなが明朗になって、やる気になって楽しく生き甲斐のある生活に巻き込まれていくだろう。』
そのためには、明るく、楽しく行動することです。
ですから、中途半端な気持ちではいけませんね。
“覚悟”が大切です。
4、“爆発”の意味
1、太郎爆発
岡本太郎といえば、『芸術は爆発だ!』という言葉が有名ですね。
テレビCMで、
『ほとばしる真っ赤、真っ青、真っ黄。芸術は爆発だ!』
って言っていたのを記憶しています。
個展でも『太郎爆発』や“TARO EXPLOSION”いうタイトルで皆を驚かせたそうです。
2、芸術とは、人間として強烈に生きること
その“爆発”の意味は、どういうことでしょうか。
『人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。』

芸術というのは、なにも絵を描いたり彫刻をしたり音楽を作ったりする行為をいうのではないのですね。
無条件に人間として強烈に生きること、それが“芸術”なのです。
『全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが「爆発」だ。人生は本来、瞬間々々に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ、いのちの本当のあり方だ。』
わたしたちも自分を大きく開いて、強烈に生きれば、輝いていくでしょう。
5、成功は失敗のもと
また、自分にとっての“本当の成功”とは何なのでしょうか。
『通俗的な成功にいい気になってはならない。むしろ“成功は失敗のもと”と逆にいいたい。』
では、通俗的な成功ではない、本当の成功とはなにか。
『たんたんとした道をすべっていくむなしさに流されてしまわないで、傷つき、血のふき出る身体をひきずって行く。いいようのない重たさを、ともども経験し、噛みしめることだ。それが人生の極意なのである。』
単純にお金持ちになったり、社会的な地位を築いたりすることでしょうか。
それが本当に自分を生かす生き方なのかを、考えなければいけませんね。
6、きれいになんて生きてはいけない
1、「美しい」と「きれい」の違い
また「美しい」と「きれい」というのはまったく違うものだといいます。
「きれい」は相対的なもので、「美しい」は絶対的なものです。
『美しいというのはもっと無条件で、絶対的なものである。
(中略)ひたすら生命がひらき高揚したときに、美しいという感動がおこるのだ。それはだから場合によっては、一見ほとんど醜い相を呈することさえある。無気味だったり、恐しい、またゾッとするようなセンセーションであったりする。しかしそれでも美しいのである。』
わたくしたちは、本能的にいつも「きれい」を求めてしまいます。

2、本当の「美人」とは
人は普通、人に対しても、生き方に対しても“きれいなもの”を求めてしまいます。
でも岡本太郎は、それは違うといいます。
『本当の美人というのはその人の人間像全体がそのままの姿において充実し、確乎とした生命感をあらわしている姿だと思う。皺クチャのお婆さんだって、美しくありうる。』
他人と比較して、容姿がきれいだとか、お金持ちになって“きれいな”生活ができているとか、そんな相対的な比較的な生き方は、本当の「美しさ」ではないのです。
7、常識人間をいかに捨てられるか
ここまで読んで、いかがでしたか。
岡本太郎の言葉は、通常の“常識”とは逆の言葉が多いと、思われたのではないでしょうか。
でもそれが、自分を大きく、生き生きと輝かせていくのですね。
『日常のなかで、これはイヤだな、ちょっと変だなと思ったら、そうではない方向に、パッと身をひらいて、一歩でも、半歩でも前に自分を投げ出してみる。出発はいま、この瞬間からだ。』
本当の自分を知って、情熱的に生きる。
これが本当の芸術家であり、わたくしたちの理想ですね。
岡本太郎は、素晴らしい業績を残しました。
でもそれは、岡本太郎だから出来たのではないのです。
情熱的に生きることができたから〈岡本太郎〉になったのですね。
出発はいま、この瞬間からだ!

【参考文献】
『自分の中に毒を持て』(岡本太郎著、青春出版社)
『今日の芸術』(岡本太郎著、光文社知恵の森文庫)

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